(この記事は2021年2月の再掲です)
2020年代に入ってから急激に脱炭素・・
つまりEVブームがやってきました。一昔前まで、完全電気自動車の普及はほぼ不可能だとされていましたが、ここにきてようやく形になってきました。
日本では、電気自動車よりもハイブリッドの方が有名で、新車販売の3割はハイブリッドが占めるまでになりました。
ただ、世界的に見ると徐々に電気自動車が主流になってきており、日本の自動車メーカーも、海外でも売る以上、電気自動車に力を入れざるを得ない状況になってきました。
今の時代の流れを冷静に見ると、電気自動車の時代は確実に来ます。
2030年代では、大半の国では最早ガソリン車が走れない状態になっているはずです。
つまり、日本でも電気自動車を推し進めていく必要があるのですが・・
どうやら事そう単純ではありません。
日本で電気自動車が難しい理由
大量の雇用が失われる
まず、電気自動車は普通のガソリン車に比べて部品点数が圧倒的に少ないのです。
30~40%ほど減るらしいです。
当然、ハイブリッド車と比べてもです。というか、ハイブリッド車はエンジンとモーターを積んでいるので、むしろ部品点数が増えて、複雑になっているのですが・・
電気自動車に取って代わられると・・
今までトランスミッションやら、ガソリン車特有の部品を作っていたメーカーはどうなるか??
エンジンの部品を作っていた町工場はどうなる??
必要じゃなくなりますね!!
こういう、時代の分岐点には絶対に新たに雇用が生まれる一方で、失われるものも多く存在します。
仕方ないと言えば仕方ないですが・・
日本で電気自動車を作る意味がなくなる
脱炭素の為、クリーンエネルギーの為・・
それで電気自動車を推し進めているわけですが・・
そもそも、その電気はどうやって作られているのか??
日本の場合、東日本大震災などがあり、火力発電が大半をしめています。炭素エネルギーが大半を占めているわけです。
2020年1~6月
引用元:
自然エネルギーが23%を占めるまでになったとはいえ、まだまだ大半は化石燃料。
東日本大震災から10年で6%⇒23%まで成長させましたが・・
日本で、電気自動車が本格的に浸透し始めるであろう2030年代にどうなっているかですが・・
ただ、現状の段階では、日本で電気自動車を作るという事は、かならずしも脱炭素化にはなっていないという事です。
とすると、どうなるか??
本当に環境の事を考えて、電気自動車を作るのなら・・
自然エネルギーが大半を占める欧州で自動車を作る必要があるわけです!!
トヨタとか日産とかホンダとか・・
日本で作らず、欧州で作るという時代になる可能性があります。
当然ですよね??
そしたら、日本で工場は無くなるでしょうし、そうなると当然、雇用も無くなります!!
結局、日本国内で雇用が大量に失われるという事です!!
ガソリン車から電気自動車に変革するのは単純ではない
以上の事を鑑みると・・
日本国内において電気自動車を浸透させるのは、そう単純な話では無いという事ですね~~
正直、電気の充電スポットのインフラとかは、どうとでもなると思います。走行距離とか値段とか・・
その辺はどうとでもなると思うのですが、日本国内のエネルギー比率を大きく変えるのは、10年やそこらでは無理だと思う。
東日本大震災から10年で、自然エネルギーを20%くらいまで引き上げるのがやっとだったのだから・・
ヨーロッパは既に、自然エネルギーが大半を占めているので、環境の為に電気自動車に変えていくのは、ちゃんとした下地があるのでOKなんです。
でも日本では??
とは言いつつも、最早電気自動車の世界的流れは止めようがないのは事実。
さてどうなるか??
俺は、そんな電気自動車メーカーに、投資していきます(笑)
おすすめ書籍紹介