今注目を集めているアメリカの新興EVメーカー『Rivian』。
次なるテスラではないか??と、投資家の間では人気で、既に時価総額はあのフォードを超えてます。
完全に、EVバブルの様相を見せています。
この会社は、Amazonのベゾス氏が出資していることで注目をされた会社です。
2021年に、アメリカ市場最大規模のIPOを果たし、意気揚々と株式市場に上場してきましたが・・
生産台数や、見通しなどは厳しい結果が出ています。
それに合わせて株価も下がり続けており、つくづく自動車産業ビジネスは難しいな~~と感じております。
テスラもようやく黒字経営で、生産が安定してきたのはつい1,2年の話ですから、それまでの10年間は大いに苦しんでました。
おそらくRivianも苦しむでしょう。数年は株価が低迷する事も投資家は覚悟をしなくてはいけないと思います。
上場以来、低迷が続くリビアン・・
しばらくは続くでしょうね。
自動車で利益を出すのは簡単ではない
日本の自動車メーカー勤務のサラリーマン目線で言わせてもらいます。
入社して3年・・
自動車工場の立ち上げに関わってきましたが・・
自動車で利益を出すというのはめちゃくちゃ大変です。
比較的、高級車だとまだ利益を出しやすいかもしれないですが、それでも工場の作業者の人件費、工数を下げる努力、サプライチェーンの確保、部品の確保・・
自動車1台を作り上げるのに、どれだけの工数と人件費、関係会社が必要か!!
普通に何も考えずに作ってたら、ビジネスが成り立たないくらい、利益を出しにくい構造になっているのです。
だからこそ、自動車産業と言うのは、100年の間、ほとんど新参者メーカーが参入できなかったのです。
今の日本の自動車メーカーを見てみても・・
トヨタ、日産、ホンダ、スズキ・・
どの会社も100年近い、100年以上の歴史がある企業です。
ほんの10年ほど前まで、自動車を作れるのは100年前に、苦労して自動車生産にこぎつけて利益を出すことが出来た企業のみです。
これは日本以外の先進国も同様。
しかし、歴史が動いたのは21世紀にテスラが出来たあたりからです。
技術的にEV(電気自動車)が可能になり、従来のガソリン車より部品点数が少ないので参入障壁が低くなりました。
しかし、テスラの歴史を見てみても・・
決して、EVの安定生産にこぎつけるのは簡単ではありませんでした。
実際、株価は停滞してましたから・・
これを見るだけでも、EVでも利益を出すビジネスを確立するのがどれだけ難しいか分かると思います。
新興EVメーカーでも生き残るのはごくわずか??
現在、アメリカや中国では、大量の新興EVメーカーが生まれ、生まれつつあるらしいです。
中にはまだ上場前で、俺の知らない企業も多いはずです。
俺の目につくニュースに出て来る企業など、おそらく氷山の一角にすぎないでしょう。
テスラがEVのみのビジネスに成功したからと言って、他の企業も成功できるかどうかは分かりません。
おそらく、大半は夢半ばに潰えます!!
10年後、20年後、あるいは30年後・・
EVや自動運転が当たり前になった世界において、生き残っている新興スタートアップ企業がどれだけあるか??
自動車で利益を出して、ビジネスを行うのは、1から土台を築く必要のある新興企業にとって並大抵のものでは無いと思います。
頑張れ!!
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