(この記事は2022年12月の記事です。2023年はプラスで推移するだろうか)
2022年、米国株は2008年以来のマイナス。
おそらくこのままいくでしょう。年度別成績だと、今年は-20%ほど。
これは2008年リーマンショック以来の大きさです。
世界一優秀なインデックスですが、下がるときは下がるという事。
本当に綺麗な右肩下がりの1年でした。
年初に記録した最高値を一度も超えることなく・・下がり続けました(笑)
コロナショックの時みたく、一気に下げてくれたらよかったですが、あいにくダラダラ下げ続けましたね(笑)
来年もあまりいい見通しではありません。
そもそも株価が下がっている原因は、アメリカの高すぎるインフレ、それに伴う、FRBの利上げ。
これが落ち着き、FRBが利下げに転じれば、おそらく物凄いスピードで上昇していくでしょう。
そして、今のところ、2023年中は利下げに転じることは無いと思われます。
2023年中に利上げは止まると思いますが・・
そうなると、株価の上昇も抑えられる状態なので、上がりにくい1年になると思います。
S&P500が2年連続下落したことは過去4回!!
1928年以降、100年の歴史の中でS&P500が2年連続下落したことは滅多にありません。
確立的には非常にまれで、世界最強のインデックスと言われる所以です。
2年連続下落したのは
- 1929年~1932年(4年連続)
- 1939年~1941年(3年連続)
- 1973年~1974年(2年連続)
- 2000年~2002年(3年連続)
過去4回あり、そのうち3回は3年目も下げました。
そして、いずれも、1年目より、2年目。2年目より3年目の下落率の方が高かったのです。
単年で見ると、30%以上下げた年は他にもあるのですが、いずれも翌年はプラス成績。
あの2008年すら、翌年の2009年はV字回復。
現代と同じように、アメリカが高インフレに苦しんだの1970年代は結構参考になると思います。あの時代はオイルショックがあり、エネルギー高が起こりインフレに苦しみました。しかも、戦後以降、そこまで株価は割と順調に上がっていた時代が続いたという点も、中々共通点かなと思ってます。
仮に、2023年
S&P500が下落する場合、今年以上の下げ幅になる可能性が大きいと思います。
今年、-20%ほどと思われるので・・
中々、悲惨なことになりますね(笑)
1970年代の株価下落の原因
早い話、荒れた時代だったから。
1970年代初頭、ベトナム戦争による高インフレ。この時のFRBの政策金利は10%に達していたようです。
更に1970年代前半のオイルショックによる高インフレ。
この時のFRBの政策は失敗と言われており、断固とした利上げを行う事が出来なかったと言われています。
少し、インフレが収まりかけると、利下げを行い、またインフレが加速する・・
これをダラダラ続けた結果、株価低迷が長引いたと言われています。
因みに、1973年の下落前のピークまで株価が回復するまで、9年の月日を擁しました。
今回の株価低迷がここまで長引くとは俺は思ってません。
理由は、
- 70年代の失敗による教訓
- 近年のビジネススピードは当時と異なる
実際、今のFRBは70年代の教訓から、断固とした利上げを行うと主張しています。
1年、2年の株価を犠牲にしてもです。
(だからこそ2023年も株価は下落するような気がする)
長期的に見れば、これが一番株価回復が早い手段なのかもしれません。
後は、1970年代と現代とのビジネススピードの違い。
良くも悪くも、時代の変化は年々早くなっているのは間違いありません。
その分、株価の反映も早いのです。
リーマンショックの時、下落が長引かなかったのも、1930年代とは時代が違うから。
個人的には、1930年代のあんな暗黒時代は、米国株式市場に今後起こらないと思ってます。
アメリカはしっかりと、経済が回っていますから。
積立投資なら回復も早い
仮に下落が長引く場合、やはり被害を最小限にとどめ、かつ回復をいち早くするためには、毎月の積立投資が一番有効だと思います。
下落が長引いて、回復するのが遅れた場合でも、毎月積立投資なら、株価が下落した時にもしっかりと買い込んでいるので、株価が下落前の最高値に回復する前に、自分の資産は回復しているはずです。
結局のところ、積立投資をすることが一番確実なんです(笑)
来年は、より一層、個人投資家の握力が試される1年になるでしょう。
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