6月にLINE証券が株式投資から撤退する事が発表されました。
150万口座程あるみたいですが、手数料を無料にして顧客が売却しやすいようにし、それでも残った口座は野村證券へ移管されるとのこと・・
理由はシンプルで、LINE証券があまり儲かってないからです。
そして注目すべきは、野村證券もLINE証券の顧客をあまり積極的に受け入れる気がないこと・・
これが何を示しているのか??
LINE証券の目的は若年層の投資家の獲得
そもそもLINE証券の設立の目的は、若年層の大半が利用するLINEを手掛ける会社が、若年層の投資家の獲得の為でした。
これは、日本政府の若者の貯蓄から投資へという政策にもマッチしており、政府からしても願ったりのプロジェクトだったと思います。
実際、LINE証券の口座開設数は150万口座ほどにまでなっていたみたいです。
これは想像ですが、大半は若年層だったと思います。
ここ数年で新たに投資を始めようとした若者が、LINE証券で株式投資をしていたのだと思います。
しかし、LINE証券はずっと赤字みたいだったみたいですね・・
若者への投資事業は儲からない??
日本政府からしても、今後の少子高齢化で年金制度も厳しくなる中、若者に自分自身で投資をしてもらうために、
貯蓄⇒投資
ということに取り組んできました。
しかし、その象徴だったLINE証券の撤退・・
これは、若年層への投資事業が大して儲からないことを意味しています。
理由として
- 今の若者は本当にお金が無い
- 長期投資では手数料で儲けられない
が考えられます。
バブル崩壊以後、ほとんど日本人の給料は変わらず、一方で社会保険料など税金が上昇しており、実質の手取り収入は減っています。
そして、長らくデフレだった日本ですが、ここ数年はインフレ傾向にあり、食品やガソリン代、家賃など、生活にかかる支出は増加しています。
つまり、今の若者は本当にお金が無いんです。
お金が無ければ、投資に回す資金があるわけない・・
あったとして、ごく小額・・
よって、若年層の投資を推進するとはいう物の、お金を持ってない若者相手にしてても、証券会社的には、大して儲からないという事です。
そして、株式投資の本来の姿は長期投資。
一方で、証券会社の大半の収益は手数料ビジネス。何度も顧客に売買してもらう事で、その手数料で儲けます。
お金が無い若者相手の上、長期投資でほとんど売買してくれないとなれば、
ま~証券会社的には儲からないでしょうね。
FX事業だけ残るのなら今までと一緒??
LINE証券はFX事業だけを残して撤退するとのこと。
FXは頻繁に顧客が売買するので、手数料ビジネスが成り立つから。
これも何だかな~~(笑)
結局、FXって手数料とか税金を考慮するとマイナスサムゲームなので、ギャンブルだと俺は思ってます。
本当に若者の長期的な資産形成を目指すのなら、あまりお勧めできるものでは無いと思います。
結局、今までと一緒で何も変わってないような気がしますね・・
根本的な変化が必要
今回のLINE証券撤退のニュースを聞いて、
結局、何も変わらないな~~と感じました。
何というか、根本的に若年層の貧困化をどうにかしないといけないし、証券会社のビジネスの在り方も根本から変えないと、結局今までと何も変わらないと思います。
一部の会社が若年層への投資を推進しようと立ち上がっても、今の日本社会だと、結局LINE証券と同じ結末になると思います。
若年層の貧困化をどうにかしないと、投資をしようにも投資に回す資金の余裕が無い・・
これが根本原因だと思います。
結局、日本の未来は何も変わらないのでは??
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