今回は、最近読んだおすすめ本紹介。
『元国税専門家がこっそり教える あなたの隣の億万長者』
です。
もと、東京国税局で働き、遺産相続の調査を行っていた筆者が、様々な富裕層の家族を調査した経験から導き出した富裕層の特徴に関して述べた本です。
富裕層は富裕層になるべくしてなったということがよく分ります。
富裕層のリアルについて
様々な富裕層と関わった経験で、見えてきた富裕層の最大の特徴として
質素倹約
ということが挙げられます。
これは、どの本を読んでも、大概書かれてますね。
収入が高い人が当然多いのですが、案外普通の会社員が多く、少ない収入でも、身の丈に合った生活をし、堅実に貯金、資産運用を行い、質素倹約に努め、富裕層に上り詰めた人も多いです。
特に、この本で書かれているのは、奥さんがしっかりとお金の管理をしている事が多いという点。
旦那さんが、高収入で働いて稼いだお金を、奥さんが厳しく管理している。
旦那は、あまり自由にお金を使うことが出来なかったという事例が多いそうです(笑)
更に、元国税職員の観点からも面白いことが書かれていて・・
国税職員は、相続税を確実にふんだくるように、しっかりと相続財産をチェックするのですが、
生前の収入に対して、申告した財産が少なすぎると、厳しい調査が入ります。
そして原因の多くは、嫁さんのへそくり(笑)
高収入の給料から、何年もかけて、奥さんがへそくりを貯めていた事例(笑)
凄い人だと、へそくりが数千万円になっているみたいです(笑)
こういうのは、脱税に当たって、追加で課税されるので、絶対ダメとのこと。
富裕層の趣味とは??
国税職員で相続財産の調査を行う上で、生前の富裕層の趣味も聞くみたいですが・・
一番圧倒的に多いのが、「仕事が趣味」という事例。
やっぱり、趣味が仕事なんですね。仕事人間が多いみたいです。
趣味が仕事だから、あまりプライベートでお金を使わないのです。
そして、案外多いのが、「投資」を趣味にしている人。
直接、投資では無くても、例えば、高級時計、ゴルフ、ワインなど、投資にも繋がる趣味を持っている人が多いみたいです。
ゴルフ会員権とかも資産になりますからね・・
ワインも、何年も寝かせて、売ると結構大きな資産になっている事が多いみたいですし・・
結果的に、こういう趣味は、投資の側面もあります。
なので、富裕層と言うのは、マネーリテラシーがやはり高いんですね。
富裕層はギャンブルをしない
そりゃそうだろ、と言う感じですが、
富裕層は往々にして、長期投資で堅実にお金を増やしています。
著者曰く、デイトレードで儲けたり、宝くじで一発当てて富裕層になった人は見たこと無いと・・
正確には、死んだ時点で富裕層であった人は見たことない、と言う意味ですね。
こういうギャンブルで儲けても、それをずっと継続する事は至難の業。
結局、死ぬときに、富裕層であった人は、堅実に長期投資でお金を増やした人しかいないとのこと。
富裕層の多くは、仕事人間であったことが多く、仕事に熱中しすぎて、投資に重点を置けず、結果的に長期投資になったという人が多いみたいですね。
そう考えると、短期投資で数十億円の資産を築いたテスタさんみたいな人って、かなりレアなのだと思います。
あの人も、それなりに資産を築いた今は長期投資に切り替えているので、結局、ずっと富裕層で居続けようと思ったら、長期投資一択なのだと思います。
著者が過去、調査した中で、これもやはり生前の収入に関して、申告した相続財産が少なすぎた事例ですが、
旦那さんが生前、定年退職した後、競輪にドはまりしていたという事実が発覚しました。
奥さんに話を聞いたところ、旦那が生前に楽しんだ、大量の競輪の券が出て来て、その1枚当たりの値段と、券の数を掛け合わせたら、生前の収入と、申告した財産とで、ほぼぴったり合致したとのこと(笑)
大量の資産があっても、ギャンブルにハマると、それを使い果たすぐらいになるんですね(笑)
富裕層はケンカをしない
「金持ちけんかせず」というのは、本当みたいです。
お金があることによる、精神的安定は計り知れない。
大体、遺産相続揉めるのは、すくない相続財産をめぐる争いの時です。
それに、富裕層は、死ぬ前に、しっかりと遺産相続の準備をしますので、揉めないようにしています。
数少ない財産を取り合うからもめるのです(笑)
更に富裕層は、高級老人ホームで最期を迎える人が多いみたいです。
凄いのが、こういう高級老人ホームってマジで1億円以上するんですね~~
その代わり、サービスとか凄いみたいですが・・
一番は、やはり子供らに迷惑を掛けたくないという気持ちが働くみたいです。
富裕層ならではの孤独と言う物もあり、やはり富裕層は富裕層と絡むことが多くなるみたいです。
自分と同じ、富裕層がいる、高級老人ホーム然り、高級会員制のジムとか、そういう所好き好んで利用するみたいです。
普通の人が富裕層になることが多い
この本に限らずですが、案外富裕層は普通の人が多いみたいです。
もちろん、大企業の役員とか、会社経営者とかも多いと思いますが、大概は普通の会社員・・
株式投資で1億円を築いた人も、多くは普通の会社員です。
しかも、年収は低めだったりします。
そう考えると、やはり、特別な才能って要らないんなと思います。
富裕層で多いのが、自分自身は低学歴でも、子供や孫は高学歴と言う事例です。
富裕層は、大概にして教育費にお金をかけます。
自分のお金で、子供の一生を養うより、子供を稼げる人間にする方が簡単だということか・・
この本で見られる富裕層の特徴は、普通の人でも実現可能な物ばかりです。
長期間、堅実に資産運用、質素倹約に努めれば、誰でも富裕層は可能なのだと思います。
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