株式投資の歴史は非常に古く、大航海時代まで遡ります。
そもそも、大航海時代に、船乗りたちが世界中の海に繰り出すために資金が必要になり、金持ちの商人向けに株を発行してもらったのが始まりです。
金は無いが航海術がある船乗り・・
金はあるが航海術が無い、けど新大陸の貴重な資源が欲しい商人・・
この両者の利害が一致し、株式投資と言う物が生まれたのです。
(ザックリ言うとこんな感じ・・)
時が経つにつれて、株式投資もしっかりとシステム化されていき、今のシステムに至ります。
ということで、実は株式投資は数百年の歴史があるんですね~~
とすると、皆さんが知っているような、あの有名な歴史上の偉人も実は投資をしていたのかも~~!!
さて今回紹介するのは、あの『万有引力の法則』でおなじみのアイザック・ニュートンです!!
アイザック・ニュートンとは?
ウィキペディア見てると、意外な過去が知れますね・・
科学者の側面も持ちながら、造幣局で重役ポストに就いていた経験もあんですね~~
その間に儲けたお金で、株式投資に手を出すわけですな!!
ニュートンも熱狂した南海バブル!!
””天体の計算は出来ても、人間の狂った行動は計算できなかった””
自分自身も熱狂した、18世紀初頭にイギリスに巻き起こった、史上最悪の投機ブーム””南海バブル””に巻き込まれた後に言った言葉です。
南海泡沫事件とは・・
1720年ごろにヨーロッパに起こった投機ブームです。
南海会社がイギリスの貿易事業を盛り上げる為に設立されたのが、全ての始まりです。この会社の成功を受けて、たくさんの株式会社が誕生します。
しかし、ほとんどの会社が名前ばかりで、全く内容が伴わない会社でした。当時は、会社設立が簡単に出来て、株式会社と名が付けば、それだけで資金が集まったのです。
当然ですが、その後が続かないのですぐにバブル崩壊します。
後に””南海泡沫(バブル)会社””というのがバブル崩壊という単語の語源になります。バブルというのは、この事件から来た言葉です。
ま~いつの時代もバブルと言うのは、根底は同じです。
2000年ごろのITバブルもずばりこれと同じです。当時、””ドットコム””と名が付く企業が多く誕生し、資金が集まりました。そういう時代だったんです。
しかし、中身が伴わないので・・・
どうなったかは歴史が示してますね(笑)
この時代を生きたニュートンは正にこの””南海バブル””に巻き込まれます。
最終的に4億円の大損をしたニュートン
ニュートンは大学教授を経て、造幣局の重役のポストに就くわけですが・・
当時の月給は2000ポンドをこえていたようです。
当時の2000ポンドなので、かなり高額ですね・・
ニュートンって結構裕福だったんです(笑)
この余ったお金で、ニュートンは株式投資を始めます。そして世は””南海ブーム””!!
そして最終的に、ニュートンは1万ポンドを投資につぎ込み、2万ポンドの大損をしたと言われています。
あのニュートンですら、バブル崩壊を読めなかった!!
稀代の科学者・・
おそらく、数字にはかなり強かったでしょう。しかし、バブル崩壊を読むことが出来なかった・・
更に、2万ポンドの大損をしたということは・・
おそらく損切りも出来なかったのでしょう!!(笑)
株式投資をしていれば分かりますが・・損切りってめちゃくちゃ難しい(笑)
買うよりも売る方が難しいんです!!
人間の心理学的に、負けを認めたくないという理念が強く働くのでしょうか、中々損切りってできないんです!!
あのニュートンですら出来なかった・・
稀代の天才も株式投資では才能は発揮できなかったのかな・・・
勉強と資産運用ってまた別の能力なんだと思います。
ニュートンは時代が悪かった
ニュートンのマネーリテラシーが特別低かったとは思いません・・
何というか、生まれた時代、投資を行う時代が悪かった・・としか言いようがありません(笑)
当然ですが、今の株式市場は、ニュートンの時代より洗練されています。法律でしっかりと整備されています。
18世紀の南海事件の時みたいに、無許可で次から次へと株式会社が設立されるなんてことはありえません。そう簡単に上場できる時代では無いです。
法律の目をかいくぐって、変な投資も出来ません。
ニュートンも今の時代だったら、ちゃんと資産運用できたと思いますよ!!
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