皆さん、自分の国の平均株価ってご存知ですか??
大半の人は興味ないでしょうね!!
日経平均株価と言うのは、簡単に言うと日本の大企業の株価の平均値です。単純に平均では無くて、特殊な計算式があるようですが・・
東証一部に上場している企業の平均値だと考えてもらっていいと思います。なぜなら、この東証一部に上場している企業だけで、日本の99%の経済を支えています。
つまり、日経平均株価と言うのは日本の経済そのもです!!
日経が上がれば、日本経済が上向いている
逆に下がれば、日本経済が低迷しているという事です!!
ということは、理想論を言うなら、日経平均株価はずっと右肩上がりが一番いいわけです!!
が・・実際はどうか??
こちらが、日経平均株価の長期チャートです。戦後から今にかけての長期チャートです!!
このことから分かる通り、日経平均株価のピークは1989年12月です!!日本は約30年間に渡って経済が低迷しているという事です。
戦後から、高度経済成長を経て、オイルショックなどもありましたが日本はすぐに復活し、そして黄金の80年代のバブル経済・・
1989年12月29日年内最後の取引で38957円という空前の記録を打ち立てます。
当時、間違いなく世界は日本を中心に回っていました、あのアメリカのNYダウですら、日経をアンダーパフォームしていたぐらいです・・
平成の始まりと共に、バブル崩壊、日本の経済低迷が始まります。
90年代、時代はITバブル、日本は乗り遅れ・・
2000年代、時代は中国へ移り、GDPはアジアトップから陥落・・
2010年代、再びアメリカの時代、ハイテクが復活します。
なぜ日本のピークは1989年だったのか??
それは偶然じゃなくて必然だったように思います。
1989年がピークの理由・・冷戦終結!!
第二次世界大戦で完膚なきまでにやられた日本は、アメリカ主導の元、焼け野原から復活します。
日経平均株価も、つまりその様子を表した図になっていると思います。
日本の集団行動の得意な民族性とか、色々理由はあると思いますが、一番の勝因は、世界でいち早く軍を持たずに、教育や経済発展に力を入れる国家システムを取り入れたからだと思います。
アメリカが守ってくれるという構造があったおかげです。
一方で、アメリカはというと・・
終戦直後からソ連との冷戦に突入します。
第二次世界大戦が終わり、日本はもう二度と戦争をしないという決意の元、歩み始めましたが・・
アメリカは、世界のトップとして、民主主義を守る為、東側諸国をけん制するため、軍事にお金を掛けざるを得なくなりました。
ヨーロッパも地理的に、冷戦に巻き込まれる形になりました・・
こうして、世界大戦が終わったにもかかわらず、他の諸外国はお互いにけん制するため、軍事にお金を回しました。
日本は、教育や経済活性に力を入れました。その間に、日本は世界第2位の経済大国へ!!
アメリカは、ベトナム戦争、アポロ計画で赤字体質に弱体化・・
そして、世界大戦終結から半世紀近く経って、ようやく冷戦終結!!
それが1989年12月3日のマルタ会談です。
そしてベルリンの壁崩壊。東西ドイツが統一されました。
(朝鮮半島は分断されたままだが・・)
ここから、世界は軍事力にお金をかける必要が無くなります。
つまり日本の競争相手達が本気を出し始めたわけです。
1989年の日経ピークは偶然ではない
冷戦が終わった1989年に、日経平均株価はピークを迎えた・・
こう見ると偶然では無く必然に思えてきますね!!
日本が、戦後急速な発展を遂げられたのは、他の諸外国が冷戦に囚われていたのも大きいのかもね!!
この後の日本経済についてはご存知の通り・・
90年代、2000年代は貯金で乗り切るが、ここ10年はもうかなり落ちぶれましたね~~
中国とか、普通に東京より都会ですし、欧米の物価なんて、日本とは比べ物にならないぐらい高いし。
一昔前、日本人が物価の安い国を見下していたかもしれないですが、今は見下される側です。ここ数年、日本にやってくる外国人が増えましたが、物価が安いというのも一つの要因でしょうね!!
物価が安いうえに、見どころ多いし、安全とくれば、外国からすればかなり旅行しやすい国なんでしょう。