『72の法則』ってご存知ですか??
下の記事で、結構詳しく紹介しています。
要は、元本が2倍になるまでの年数を考える時に役に立つ法則で、
例えば、
利回り3%で100万円を倍にするのにかかる年数は??
72の法則より、
72÷3=24年後
となります。
試しに計算してみれば、大体合っていると思います。
72を利回り(%)で割った数字が、倍にするまでに必要な年数です。
これが分かっていると、住宅ローンを借りる時とか、カードのリボ払いとか、どれくらいのスピードでお金が増えていくかが、大体の値が見当つくようになります。
因みに、カードローンは基本的に利回りが10%を超えているので注意です!!
72の法則は実は69の法則・・・??
利回りR%と仮定し、元本Xが2倍になるまでの年数nはいくらか??
(ただし、log[e]2 =0.69とする)
2X=X(1∔R/100)ⁿ
↓
2=(1∔R/100)ⁿ
↓
log[e]2=n log[e](1∔R/100)
↓
n=log[e]2 / log[e](1∔R/100)
この時、log[e]2 =0.69、log[e](1∔R/100)=R/100と仮定する
よって、n=69/R
R=1のとき、n=69となる。
実は、72じゃなくて69なんです。(笑)
ただ、72の方が約数が多いので、72の法則になったみたいです。
それに、72でもほとんど性能は変わりません!!(笑)
本当は69の法則だけど、72の法則でも十分に通用するという事です。
『72の法則』が正しいと仮定すると・・
【72の法則が正しいとしたとき】
**問題**
S&P500 の100年間の年間平均リターンは約8%です。ここで、S&P500 の今後の長期リターンを8%だと仮定します。
72の法則に当てはめると、9年後に2倍になります。
2021年現在、S&P500 の株価は4000ドル!!
S&P500 の株価が10万ドルに到達するのは約何年後か答えなさい。
ただし、9年後に丁度2倍になっているとする。
(log₂5=2.32とする)
**回答**
2021年の株価が4000ドルなので、10万ドルになるためには25倍になればよい。
S&P500 の株価10万ドルになるのが9X年後とする。
この時Xは
X>log₂25
を満たす、最小の自然数である。
log₂25=2log₂5
log₂5=2.32なので・・
log₂25=2log₂5=2×2.32=4.64
よってX=5となり
S&P500 の株価が10万ドルに達するのは9X年後なので、約45年後に達するということになる!!
**回答終了**
あくまで大体ですが・・・
西暦で言うと2060年代ですね。あくまで計算上の話です。想定より遅いかもしれないし、早いかもしれない。
72の法則で大体の目安を測ろう
俺の作成した(自分で回答した)問題はどうでしたか??
ツッコミ所は多いですが(笑)
実際、こんな上手い事株価は動きません。
重要なのは数的感覚を身に着けてほしいという事ですね!!
複利何%で、何年運用するとどれだけお金が増えるか??
これが感覚的に分かっているのと、分かっていないのとでは、かなり人生が違ってくると思います!!
先ほどの問題だと・・
S&P500 の株価が8%で増え続けた時に、何年後にどれくらいになっているか・・??
それがすぐに理解出来たら、投資の話をされてもすぐに頭に入って来やすいんですよ!!
是非とも、数的感覚は身に着けてほしいですね(笑)
因みに、アインシュタインは当然、複利の力にすぐに気づいたので、こういう発言が出来るわけですね!!
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