30年間に渡って減配無しだった””キャノン””が遂に減配を発表しました。
これは中々の衝撃で、当日はツイッターが結構荒れていましたね~~
かつては、精密機械で世界トップだったキャノンですが・・
キャノンに限らず、あの強かった日本企業はことごとく世界から姿を消しました。残っているのはトヨタとソニーくらい。
キャノンと言えば、高配当株として投資家の間で非常に人気だった銘柄です。1987年から1度も減配をしてこなかった安定感!!
その分、今回の減配は投資家の間では衝撃が広がりました。見かけ上の原因はコロナショックと言われていますが、それ以前の問題もあるような気もします。
これも高配当株の運命なのか・・
高配当株投資
株式投資において、配当利回りが3%を超えていれば、中々の高配当銘柄です。100万円投資した時、年間の配当金が3万円という事ですね!!
銀行預金の利回り0.001%と比べると、かなり効率のいい資産運用になります。特に、売らないと利益が確定しない値上がり益と違って、売らなくても利益を得ることが出来る配当金は投資家から愛されています。
毎年、安定して高利回りな配当金を出していて、かつ大企業で安定している銘柄は高配当株投資として、投資家の間でニーズが高いです。
キャノンもその一つで・・
俺自身、日本株投資時代は
オリックス、KDDI、NTTドコモなど保有していました。
これらは、誰もが知っている日本の大企業で、倒産する恐れがほとんどなく、財力も高く、安定して毎年配当金を出すことができる数少ない企業です。
そういう企業に投資をして、毎年確実に配当金を貰い、かつその配当金すらも投資に回す・・
それこそが高配当株投資の醍醐味です。
高配当株投資のデメリット
減配や無配に転落した時、高配当株投資の意義を失い、かつ配当金という枷が外れた株価は大暴落をするという点です。
ずっと、成長し続ける企業であれば、何年も増配し続けるのですが、そんな企業は日本にはあまり存在しません。
実際、日本で25年以上増配を続けている銘柄は””花王””だけです。
花王の製品は、そもそもあまり不景気に左右されない点が大きいですね~~
増配を続けるという事は、長年に渡って確実に売り上げを伸ばしてきたと言う事。そうでないと、いつか企業における売り上げに占める配当金の割合が大きくなりすぎ、配当金を維持できなくなるからです。
高配当株は、株式投資の中でも安定したスタイルの一つですが、銘柄選びにミスると大失敗になってしまいます。
例えば、高配当株で有名だった日産は、ゴーン事件、コロナショックの影響で遂に無配に転落。高配当株という地位を失った日産の株価は大暴落です。
高配当株投資は安定しているように見えて、それなりのリスクもあるわけです。
キャノンの減配について
コロナショックという上手い言い訳が出来ましたが、すでにキャノンの時代なんて終わってます。
かつては世界を魅了したカメラも、スマホという全く別業種の製品に取って変わられました。
コピー機では世界首位らしいですが、このペーパーレスの時代に、最早コピー機の需要が見込めるのか??
近年は、売り上げも落ちていましたし、株価も2017年から下落傾向にあります。
おそらく、コロナショックが無くても遅かれ早かれ減配していたでしょう。
最早、世界のキャノンの見る影は無し!!
状況次第では近い将来、無配もあり得ます。
常に”最悪”を考えて投資をしよう!!
高配当株自体、俺は賛成派です。
俺自身、基本的に配当金を出している企業にしか投資をしていません。
ただ、投資するなら常に最悪を考えましょう。永遠に成長を続ける企業なんて無いでしょう。
俺が持っている企業は、そういう可能性が極力低い銘柄たちです。
俺から言わせれば、こういう状況になるまでキャノンや日産の株を保有していた奴の方がアホです。
絶対前触れがあるんですよ!!
30年以上も配当金を出していたキャノンが減配をするぐらいですから・・
数年前から前兆があったはずです。
日産なんか、めちゃくちゃ分かりやすい前兆があったじゃん!!
ゴーンと縁切った時点で、ルノーともおさらばだし、そうなったらもう高配当を維持する理由も無い。コロナショックは予想外だとしても、遅かれ早かれ減配するのは目に見えてたでしょう!!
投資するなら、そういう最悪のパターンを考えて投資をするべきです。
日本企業は株主に冷たい
余談ですが・・・
基本的に日本人は投資家が嫌いなんでしょうね~~
日本企業はあまり株主の事を考えてません。そもそもこんなに日本企業が配当金を出し始めたのも、割と最近です。
そりゃ~そうでしょうね!!
日本人の投資家の割合は18%です。増えたとか言われてますがこの程度です。こんな少数派を大事にする必要がどの程度あるというのか??
国民の大半が投資しているアメリカとは違うのです。
日本企業は、決算が悪くて経費削減をするとき、真っ先に株主の配当金を削ります!!
そういうこと考えても、まだ米国株の方がそういう可能性が圧倒的に少ないので、米国株投資をお勧めします。