今年はコロナショックと言う未曽有の経済危機が襲ったにも関わらず、年初来+80%という驚異的な株価上昇を記録したテスラ・・
一昔前は赤字体質の会社でしたが、近年、自動車業界は100年に1度の変革期・・
この時代の流れに乗る価値で、テスラがあっという間にシェアを伸ばしてきました。
7月には、トヨタ自動車の時価総額を突破し、世界一の時価総額の自動車メーカーに!!
さらに8月には、日本の大手自動車メーカー全てを合計した時価総額すらをも超える上昇ぶりを見せました。
そして注目された、S&P500に採用される瞬間・・
テスラは、歴史が浅い企業で、ずっと赤字経営だったこともあって、株主の間では人気が高い銘柄ですが、S&P500 には採用されていませんでした。
S&P500 の採用基準は、4期連続四半期決算黒字です!!
それを見事に達成したテスラは、今回の銘柄入れ替えで、新たにS&P500 に採用される可能性がありました。
が!!
結果は、採用されず・・
失望売りもあって、テスラの株は1日としては史上最高の下落を記録しました。
一体、なぜテスラはS&P500 に採用されなかったのか??
明確な理由は、S&P社は発言していないので分かりません・・
考えられる理由は
- 利益の質が悪かった
- 直前でイーロンマスクが株を50億ドル売った
テスラの利益は排出権が大きい?
俺みたいな素人は、こういうものがあるという事を初めて知ったのだが・・
よく聞くのは、日本は欧州から排出権を買い取って、条約で決められたラインまで温室効果ガスを削減をしているというもの。
環境規制が厳しく、余裕で基準をクリアしている欧州の国々から、その分を買い取って、日本が基準をオーバーしてしまった分を失くしてるわけですね!!
これの自動車メーカーVerがあるとは知らなかった・・(笑)
引用元:
テスラはご存知の通り、完全EV。つまり、温室効果ガスは全く出しません!!
実は、国によって自動車の排出ガスの制限がありまして・・
その基準をオーバーする車は売れないのです。アメリカとかはその基準が優しいですが、ヨーロッパはかなり厳しいです。
この厳しい基準をクリアできなくて、欧州撤退してしまった企業も存在するぐらいです。
世界中の自動車メーカー、とくに欧州のメーカーは、自動車の排出規制をクリアするのは死活問題です。
そういった企業に対して、テスラは温室効果ガスの排出権を売っているわけです。
そして、現時点でテスラの総利益に対して、その排出権の利益が占める割合が大きいというわけです!!
どうやら、この利益を取り除いてしまうと、テスラは4期連続の四半期黒字はクリアできなかった模様・・
単純に販売台数での利益では無かった点に注目されたようです!!
実際にS&P500の公式でも
「指数採用を管理するS&P委員会は本当に困っている。規則の文面上ではテスラは採用要件を満たすが、これは単に規制上の鞘(さや)取りによるものだ。自動車の設計や製造、販売から得られる基本的な収益性ではない」
引用元:https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2020-08-25/QFL49ADWLU6W01
ただ、これに関しては一時的な物だと思いますけどね~~
将来的には、そんなもの無くても、黒字経営ができるぐらいになると思いますが・・
イーロンマスクが50億ドルの資金調達をした
時期としては、S&P500 の入れ替え時期の直前でした。
イーロンマスクが、自身の持つテスラ株を50億ドル分売却して資金調達したというもの。
これが、S&P500に採用されることを見越した物と判断された??
もしくは、そう思われることをS&P社が嫌がったのか??
イーロンマスクからしたら、単純に次期車種への開発とかに、資金が必要になっただけだと思いますが・・
これは、あまり関係無いかな~~~(笑)
将来的には採用されるはず
S&Pの方からすると、今回はテスラが採用されるかどうかで、いつも以上に注目されて迷惑だったのかな・・(笑)
”条件を満たしたからと言って、必ずしも選ばれるわけでは無い!!”
という感じでした(笑)
ま~そりゃそうだ!!
今回は、投資家の方が期待しすぎた・・
今回は採用されなかったが、今後は十分に採用される可能性はあるでしょう。
そもそも、アマゾン程の企業でもNYダウ30銘柄に選ばれてなかったりするので、分からない物です・・・
セクター分散とか、時価総額比率とか、おそらくあらゆる視点から選んでいるのでしょう!!