10月1日、下半期の1日目にまさかの東証一部が全銘柄終日取引停止という事態が起こりました。
東京証券取引所(東証)で株価など相場情報の配信に障害が発生し、取引開始から全ての銘柄で売買を停止。株式売買の基幹システム「アローヘッド」は富士通が設計・開発し、2019年11月に新システムに刷新しました。https://t.co/x2nwStBIGV
— 日本経済新聞 電子版 (@nikkei) 2020年10月1日
実を言うと、取引停止自体は過去にも例があります・・
が、終日に渡って全銘柄の取引が停止となるのは戦後初のようです。
それぐらい、今回の取引停止は異例中の異例でした。俺自身、もちろん初めての経験。俺は、米国株100%なので、東証1部が止まろうがそこまで影響はない・・
というか、全くないのですが、ビックリしました!!(笑)
当初はサイバー攻撃が疑われましたが、単純にシステムの不具合みたいですね。それにしても、終日取引停止とは・・
証券取引所は現代の資本主義経済に無くてはいけないもので、本来止まってはいけない物です。冷静に考えてみると、平日の取引期間中、1度も止まってはいけないというのを機械に求めるのってかなり過酷ですよね・・(笑)
ただ、経済は常に動き続けるので、それに応えるために完璧なシステムが要求されるわけです・・
日経平均株価とかは、特殊な計算式で算出されてるみたいで、それをリアルタイムで算出し続けるって、相当強靭なプログラムなのでしょう。
過去にもあった!!取引停止の事例
関東大震災
1920年9月に起こった関東大震災により、東京証券取引所が崩れ、物理的にどう足掻いても取引ができない状況に陥りました。
それでも、10月27日には取引再開している辺りは驚異・・
戦時中
実は戦時中でも、かなりギリギリまで取引は続けられていました。
ただ、株価はずっと低迷していましたが・・
それは日本に限らず、世界中で。アメリカのNYダウ市場も世界恐慌以来、約20年以上株価は低迷し続けました。
東京証券取引所は、広島と長崎に原子爆弾が落とされた直後の8月10日から取引が停止します。
その後、1949年に再開されるまで約4年間、取引は停止されました。
システム化に移行された1996年
1949年取引開始以来、転機が訪れたのは1996年。
それまで、人力で取引を管理していたのを、コンピューターによるシステム化に移行。
大幅に刷新されるに至って、4月30日の取引は閉鎖されました。
これに関しては意図的に閉鎖されたもので、事故や不具合ではありません。
2005年11月 史上初の全銘柄取引停止
システム化移行後、初の不具合による全銘柄取引停止。
約3時間に渡って取引は停止し、13時から取引は再開されました!!
1996年のシステム化に移行されてことで、外部要因だけではなくシステム不具合による取引停止がおこりました。
2006年 ライブドア事件
当時、世間を騒がせたライブドアショックです。
俺も小学生だったので、当時の緊急ニュース速報、覚えてます!!
ライブドアに強制捜査が入った、翌日朝からIT系を中心に売り注文が殺到し、まさかのシステム障害!!
取引停止になり、再開はされましたが、予定より30分早い14時半に取引が強制終了!!
当時の東証の売り注文の処理可能件数は450万件だったのですが、その限界値に迫ったので取引強制終了と言う異常事態になりました。それぐらい、当時のライブドアショックは影響が大きかったんですね~~
この時のマザーズの低迷は、その後10数年尾を引きますからね・・
この事件を機に、東証のシステムは日常的にアップデートされ強化されていくことになります。
証券取引所は止まってはいけない!!
正に、資本主義経済の象徴である証券取引所・・・
完璧を追い求めるのは酷かもしれないですが、完璧でないといけないんです!!
少なくとも、平日9時~15時の間だけは!!
止まってはいけない・・・
改めて、身をもって重要性に気づかされましたね・・
俺も、NY市場が止まったら、それなりにパニックですから・・
どうやら、東証のシステムは富士通らしいです。原因は何だったんだろうね~~
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