フランスの有名な経済学者””ピケティ””をご存知でしょうか?
有名なのは『ピケティの法則』と言われるものがあります。これは、世の中の経済格差がなぜ縮まらないかを、論理的に示した物です。
ピケティの法則とは・・
r(資本収益率)>g(経済成長率)
単純でしょう??
ただ、この式だけです。が、これが世の中の経済格差の理由を全て解説しています。
r(資本収益率)>g(経済成長率)とは??
物凄く簡単に説明すると、世界は毎年、労働によって得られる収益よりも、資産運用によって得られる収益が上回り続けているというものです。
ピケティは、18世紀まで遡ってこの法則を発見します。
毎年、r(資本収益率)は年間5%ほど・・
対して、g(経済成長率)つまり給与の上昇率は年間2%ほど・・
分かりやすく言うと、世界の資本は毎年5%ずつ増えているのに、労働者の給料は2%ずつしか増えてないよ~~
っていうことです!!
あくまで世界平均ですが・・
因みに、日本の労働者の平均年収はバブル崩壊以後、停滞していますが、税金が増えているので、2%の成長どころか、絶賛低迷中です!!
経済格差はどんどん広がる仕組みになっている
世界の資本は5%ずつ増えているのに・・
それが上手い事、労働者の給料に還元されていない。
これが、18世紀から続いています。おそらく今後も続くでしょう。
これを防ぐには、ピケティ曰く、累進課税を徹底させていく事だと言っています!!
が、本人も認めていますが、それは不可能なんです。
なぜなら、この世の仕組みを決めているのは、r(資本収益率)>g(経済成長率)をしっかりと理解し、資本主義社会の恩恵を授かって資産を築いている人たちだからです。
そんな人たちが、自分たちが不利になるような仕組みに組み替えるはずがない!!
よって、これから先も経済格差は広がっていきます。
資本経済は、富を増やす者と、労働をする者に分かれます。当然、労働者がいないと世界が成り立たないので、今のまま、何も知らずに働いてくれたらいい・・
というわけです・・
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俺が小学生の時のドラマ『女王の教室』です・・
当時は、よく分からなかったけど、今ならよく分かります(笑)
経済格差の行きつく未来は??
中流階級の消滅です。
日本は高度経済成長期は””1億総中流””の元、経済発展を遂げ、実際にそれに近いものを成し遂げました。
なので日本は、先進国の中ではまだ経済格差はマシな方だったんです。
その日本ですら、近年、かなり経済格差がハッキリとしてきました・・
アメリカや中国とか行けばもっとすごいですけどね~~
このまま経済格差が進んだ場合、中流階級が消滅します。
特権階級と下位の者に分かれます。人数比は99:1で下位の者が大半を占めるでしょう。
富は受け継がれていく
ピケティ曰く、大半の富は子供へと受け継がれていくとのこと・・
個人的にはこれには異論があります。
俺の意見ですが、””資産運用の才能は遺伝しない””と思ってます。
フォーブスの長者番付でも大半は1代で富を築いた人です。つまり、富を受け継いでそれをちゃんと運用して、さらに増やしている人って案外少数派なんだと思います。
親が築いた財産を、子供らが食いつぶした・・
よくある話だと思います。
逆に言うと、金持ちの家庭に生まれなくても、1代で富を築くことは十分可能だと思ってます。
資産運用をすればいいだけの話
世界の資産は年間5%ずつぐらいのペースで成長する。そして、労働収入は2%程度しか成長しない。日本に限ってはマイナス・・
ということは、資産運用をするしかない!!
複利の力は時間をかければかけるほど大きな力を発揮します。人間の寿命が決まっている以上、若い頃から始めるべきです。
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