日本人横綱の稀勢の里が引退しました。なんとも後味の悪い引き際だったように思えます。僕だけでしょうか?
僕は、あまり相撲には興味がなかったのですが、現在週刊少年ジャンプに連載中で、アニメも放送中の『火ノ丸相撲』という漫画を読み、少しTVや新聞で相撲を見るようになりました。
『火ノ丸相撲』の連載が始まったのが、2014年で、当時は長年日本人横綱が、相撲界から誕生していないということが、漫画の中でも話題になっていました。
その後、稀勢の里が日本人として久しぶりに横綱になったときは、かなり話題になった
のを覚えています。
今回は、『火ノ丸相撲』から、横綱稀勢の里の引退について考えてみようかと思います。
『火ノ丸相撲』とは?
2014年から連載しているスポーツマンがで、ジャンプでは珍しい、相撲がテーマになっています。
体格に恵まれなかった、高校生の火ノ丸が横綱を目指して努力していく話です。小さいながらも、体を鍛えて、自分だけの相撲を完成させていくことで強敵を倒していき、インターハイで団体優勝し、角界へ入ります。
現在は、ストーリー的にかなり終盤に近付いている感じで、まさに場所中であります。時代の最強外国人横綱が立ちはだかっています。
『火ノ丸相撲』と稀勢の里の関係
まー直接は関係ないのですが・・・(笑)
『火ノ丸相撲』の連載開始当時、2014年は長らく日本人横綱が出てきていないことに、長年の相撲ファンは寂しい思いをし、半ばあきらめムードが漂っていました。
作中でも、長らく日本人横綱が誕生していない、外国人力士が台頭してきていることが、語られていました。
そんな中で、ようやく2016年に誕生した日本人横綱が稀勢の里だったんです。当時、世間は盛り上がった記憶があります。
いつしか『火ノ丸相撲』の作中でも、日本人横綱が誕生していないなど、ネガティブなことが語られなくなりました。
おそらく完全にたまたまですが、『火ノ丸相撲』の連載と、稀勢の里の横綱昇進の時期が結構近いんですよね~
『火ノ丸相撲』が出てきたから、稀勢の里が横綱になったといってもいいぐらい・・・
まー偶然ですけど・・・
稀勢の里引退の原因を考える
原因はイップス?
稀勢の里の引退理由は明確で、あまりにも連敗が続いて、勝てなくなってしまったからです。横綱たるもの最強である必要があるのです。
あそこまで負けが続くと、引退せざるおえないでしょう。
では、なぜあそこまで勝てなくなってしまったのか?
僕は、原因はケガとかいろいろあると思いますが、精神的なものだと思っています。
いわゆる、イップスです。
数々のアスリートがこの病に侵され、選手生命が終わってきました。実は、明確な原因と治療法がわかっていないんですよね~
イップスとは?
もともとはゴルフから発症した言葉で、今ではスポーツ全般で言われます。
日本でも、ゴルフや野球などでよく言われていますよね。
例えば、ゴルフだと、素人でも入るような簡単なパットが、プロである選手がはずしてしまう。これはもはや、技術的要因ではなく精神的要因が考えられます。
さらに、野球だと、ピッチャーが思ったところにボールが投げられない、いわばノーコン病といわれるやつです。
僕的に、阪神の藤波もこれだと思うんですよね~。マスコミは書きませんが・・・
そういったものは、全部精神的なもので、プレッシャーや、ミスした時のトラウマなどが、無意識に体を委縮させてしまっているわけです。
野球やゴルフで有名ですが、今回、稀勢の里はこのイップスなのではないかと思っています。
もちろん彼の場合、今までのケガなどが原因で、体がボロボロ、動きのバランスが取れていないなど、他の原因も多いと思いますが・・・
それでも、あそこまで全く勝てなくなってしまうのは少し異常かなと・・・
一応、横綱ですからね・・・
治療法がない!!
精神的なものなので、本当に本人次第なんだと思います。少しづつ、乗り越えていくしかありません。
稀勢の里の場合、相撲からいったん完全に離れて、海外のリゾートでリフレッシュしてこれば、また勝てるようになると思いますけどね・・・
なかなか、立場上そういうことは難しいのだと思います。
昔、朝青龍が、場所中、ケガで休場して、サッカーをしていたことで、バッシングを受けてましたものね~
まー、朝青龍は性格上、そんなことができるのだと思いますが・・・
そう考えると、イップスって恐ろしい病気ですね。
原因不明で、特に体の調子がおかしいわけでもないのに、それで飯食ってる、プロのアスリートが引退まで追い込まれてしまうわけですから。
もちろん、完全に克服することも不可能ではありませんが・・・
相撲界がメンタルトレーニングも取り入れていくべき
なんというか、相撲界ってほかのスポーツに比べても時代が遅れているようなイメージがありますよね・・・
昭和の体質というか・・・
かなりましになったと思いますが、それでもまだ古い体質が残ってますよね。
やはり国技だからでしょうか?柔道もちょっと前まで、古い体質が蔓延してましたが、オリンピックで惨敗して、変わりました。
相撲も変わっていく時期だと思います。最新鋭のトレーニングをもっと取り入れていくべきだと思います。メンタルトレーニングも取り入れていくべき時代だと思います。
心技体すべてそろってこその相撲でしょ。稀勢の里はある意味、いい例を示してくれたと思います。
あの横綱ですら、あそこまで勝てなくなってしまうのです。精神的ケアに関して、相撲界が取り組んでいく時期だと思います。
『火ノ丸相撲』にもイップスがあった?
かかったのは、主人公の火ノ丸です。実は、作中でつい最近までイップスでした。
ケガの影響で技が繰り出せなくなり、そのまま完治した後も、トラウマが引きずり技が繰り出せなくなりました。
作中でも、医者がはっきりとイップスだと発言していました。
そして、明確な治療法がなく、メンタルが強いといわれている人でも、かかるということを力説していました。
火ノ丸の場合、周りの人間の助けを借りながら、自分自身で徐々に乗り越えていきました。彼女も、彼のためにかなり頑張りました。詳しくは、こちら最新刊などをどうぞ!!
つまり、周りの理解と助けが、治療するためには必要だということです。
相撲界も、イップスに関して周りが理解を深めていくべき時期ではないでしょうか?