世にいう、ジャンプ黄金期とは『北斗の拳』連載開始の1983年から『ドラゴンボール』連載終了の1995年までといわれています。
そこから、マガジンに発行部数を抜かれた1990年代後半から2000年代前半をジャンプ暗黒期といわれています。
しかし、皮肉にもジャンプ暗黒期には数々の名作が始まり、後の2000年代のジャンプを支えることになります。
今回は、そんな時代を振り返ります。
- 1996年 最後の看板漫画終了 ~そして暗黒期へ~
- 1997年 ジャンプ日本一の座から陥落
- 1998年 冨樫再び ~伝説の5週連続新連載~
- 1999年 さらば、『るろうに剣心』 ~ワンピースの時代へ~
- 2000年 20世紀最後の年
- 2001年 最後のピースが揃った ~三本柱完成~
- 2002年 再び日本一の座へ
- 2003年 安定の2000年代
- 2004年 異色の新連載陣 ~そして新時代へ~
1996年 最後の看板漫画終了 ~そして暗黒期へ~
このサイトの管理人キムローが生まれた年です。
1996年は、『こち亀』がジャンプ史上初連載1000回を達成した年です。(2018年現在唯一の記録)
この年は、ジャンプ黄金期最後の看板漫画である『スラムダンク』の連載が終了した年で、いよいよ暗黒期が本格化してきました。
この年、連載が始まったのが『遊戯王』、『封神演義』です。後に遊戯王はカードゲームブームを巻き起こします。
1997年 ジャンプ日本一の座から陥落
1997年、ジャンプは20年以上守ってきた、日本一の発行部数の座をマガジンに譲ります。当時、マガジンはGTOブームでした。いよいよ、暗黒期が始まったといえるでしょう。
そして、この年始まったのが、『ワンピース』です。
時代が求めた看板漫画の誕生です。新人のデビュー作では異例の第一話アンケート1位を獲得しました。この作品が、2000年代のジャンプの柱となります。
1998年 冨樫再び ~伝説の5週連続新連載~
どんどん、発行部数が落ちていく中で、ジャンプは勝負に出ます。なんと5週連続新連載をやってのけます。
だいたい、ジャンプの掲載作品は20作品ほどなので、うち5作品の血の入れ替えなので普通ではないといえます。
その一週目を飾ったのが『ルーキーズ』で2008年ドラマ化された作品です。さらに、2週目が『ホイッスル』。そして、5週目のトリが『ハンターハンター』です。
ジャンプ黄金期の三本柱の一角であった『幽遊白書』以来の長期連載作品です。
『幽遊白書』は現在、ジャンププラスで復刻連載中です。当時を思い出してみては?
さらに、この年は『シャーマンキング』も始まった年です。
1999年 さらば、『るろうに剣心』 ~ワンピースの時代へ~
1994年連載以来、看板漫画がなくなった暗黒期のジャンプを一人で支え続けた、暗黒期の象徴『るろうに剣心』が最終回を迎えました。
そして、『るろ剣』最終回と同じ号に始まったのが、『ナルト』です。
さらに、この年は、『ワンピース』のアニメが始まり、年間コミックス売り上げで全体1位を獲得。このあと2004年まで、1位を取り続けます。いよいよ、ワンピースの時代が始まりました。
ちなみに、この年始まったのが、『テニスの王子様』、『ヒカルの碁』です。
2000年 20世紀最後の年
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2001年 最後のピースが揃った ~三本柱完成~
『ブリーチ』の連載が始まり、これで、2000年代ジャンプ3本柱、『ワンピース』、『ナルト』、『ブリーチ』全てが出そろいました。
いよいよ、ジャンプの逆襲が始まります。
2002年 再び日本一の座へ
この年は、『アイシールド21』や『イチゴ100%』が始まりました。
そして、マガジンの発行部数を抜き去り、再び日本一の座に上り詰めました。
連載陣もかなり安定してきたといえるでしょう。
2003年 安定の2000年代
この年は、かなり不作でアニメ化まで言った作品は『武装錬金』だけです。
その『武装錬金』ですら打ち切られています。
結構面白いんですけどね。
2004年 異色の新連載陣 ~そして新時代へ~
なんといっても『デスノート』です。いまだかつてない漫画でしたね。
そして、翌週には『銀魂』です。他にも『リボーン』、『ディーグレイマン』などが始まり、豊作だったといえます。
このような、異色でジャンプらしくないマンガが増えてきた2000年代半ばです。
この記事もぜひ読んでみてください。
それでは今回はここまでにします。