米国株と日本株には異なる点がいくつかあります。
その中の一つが、クラスA株、クラスB株、クラスC株と呼ばれるものです。同じ会社なのに、二つ上場しているんです。
例えば、
グーグルだと・・
GOOGL(クラスA株)、GOOG(クラスC株)の二つが上場しています。
バークシャハサウェイだと・・
BRK‐A(クラスA)、BRK‐B(クラスB株)の二つがあります。
有名どころだと、この2つですね。
ただ、探してみると米国株市場には結構あります。
何が違うのかは、会社によって若干異なります。
クラスA、クラスB株の違いは?
クラスA株、クラスB株は同じ会社でも株価が違ってたりします。
この辺りも会社によって様々ではありますが・・
基本的に、クラスA株には議決権があって、株価が高く機関投資家の間で取引されることが多いです。
クラスA株の方が上ではありますね。
一方で、クラスB株やクラスC株は、議決権が無かったり、議決権がクラスA株の10分の1だったりします。
(これも会社によって異なります。)
- グーグルの場合
クラスA株に議決権があって、クラスC株には議決権がありません。
ただ、両方ともほとんど株価は変わりません。
そして、クラスB株と言うのが、創業家が持っているみたいです。
- バークシャハサウェイの場合
クラスA株には議決権があります。ただ株価は2021年現在41万ドルを超えており、日本円で4000万円以上です(笑)
まず普通の個人投資家は買えず、おのずと機関投資家中心になってきます。
クラスB株はクラスA株の1500分の1の株価を推移しており、議決権はクラスA株の10000分の1です(笑)
こちらは、株価がまだ良心的なので個人投資家中心になってます。
クラスA株はいつでも自由にクラスB株に交換する事が出来ます。1株当たり1500株にです。
しかし、逆は出来ません。
このように、何かとクラスA株の方が優遇されています。
因みに、投資家の間では毎年有名なバークシャハサウェイの株主総会ですが・・
これは、チケットさえ入手できれば誰でも行けるみたいです(笑)
最悪、株主でなくても・・
なぜクラス分けする必要があるのか??
上場する事によって投資家から資金を集めやすくするメリット
非上場による創業家の経営方針が貫き通せるメリット
この二つのメリットを良い所取りしたのがこの制度です。
まず、上場する事によって投資家から資金が集めやすくなります。
しかし、上場すると買収されたり、経営者の意思通りに経営できなくなるリスクがあります。株式の占有率で権利の大きさが全然違ってきますから・・
クラスA株、クラスB株を見てもらうと・・
例えば、
バークシャハサウェイの場合、クラスB株は安いけど議決権が10000分の1です。
クラスA株は買うのに4000万円位必要なので、そんなに個人で買えません。
おのずと、個人投資家の議決権は少なくなり、バフェットの本来の経営方針を邪魔される可能性が無くなるわけです。
買収もされにくいですし・・
特に、バークシャハサウェイのような会社の場合、バフェットの神通力有りきなので(笑)
グーグルも同じ理由です。
クラスB株は経営者が持ってますからね・・
買収されにくい構造になっているのです。
クラス別の株価の比較
グーグル
- GOOGL(クラスA)
- GOOG(クラスB)
バークシャハサウェイ
- BRK‐A
- BRK-B
個人投資家にとっては大して問題じゃないので大丈夫
結論としましては・・
クラスAだろうがクラスBだろうが、とりあえず大して問題じゃありません(笑)
バークシャのクラスA株は4000万円位しますが、買えるならどうぞ!!
クラスB株は議決権がめちゃくちゃ少ないですが、大半の投資家にとっては問題ないのでは??
そんなに議決権を行使したい人います(笑)
グーグルもバークシャハサウェイの株価も、あれだけ上昇していれば、クラスAだろうがBだろうが、どっちでもいいでしょ(笑)
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