アメリカでは10年に1度、大規模な国勢調査が行われ、正確に人口を把握します。州によって、正確な人口を算出し、大統領選挙におけるそれぞれの州の議席数が決まります。
それによると、今回の国勢調査では、アメリカの人口増加のペースが史上2番目に遅かったとのこと・・
州ごとに見ると、テキサス州やフロリダ州は人口が大幅に増加し、議席数を増やしました。
どちらとも、スイングステートですね。
フロリダやテキサスの影響力は、次の大統領選でも大きいかもしれません。
一方で、ニューヨークとカリフォルニアは人口の伸びが小さく、議席を減らすことになりました。
単純に考えると、ニューヨークとカリフォルニアは、圧倒的に税金や家賃相場が高いことが原因でしょうか?
テキサスやフロリダは、州の所得税が免除されるので、近年は富裕層が移り住むことが増えてきました。人口増加の原因になっているのではないでしょうか?
アメリカ人口増加ペースは鈍化
アメリカの総人口は3億3144万9281人
2010年比で+7.4%。
増加ペースは1930年代以降では最悪でした。
今世紀はアメリカの人口は伸び続けると言われていますが、今後も人口増加ペースは鈍化していくのでしょうか?
人口減少国の日本に住んでいる俺からすると、羨ましい限りですが・・(笑)
州ごとに見ていくと・・
最大の伸びはユタ州で+18.4%
最少はウエストバージニア州で-3.2%
ユタ州は、カリフォルニアから移住してきた人が多いのでは??
カリフォルニアの議席が初めて減少
カリフォルニア州の人口増加幅が小さく、史上初めてカリフォルニア州の議席が減ります。
アメリカで人口最大の州であることには変わらず、3950万人!!
原因として、出生率の低下や、移民の減少、転出者の増加などです。
それでも、この10年で220万に人口が増えました。
依然として、アメリカ最大の州であることには変わりません。
カリフォルニアの水道事業を担ってる、『アメリカンステイツウォーター』・・
いつか、カリフォルニアが人口減になった時、対応に迫られそうです・・
NY州は89人差で議席を減らす
NY州もカリフォルニア州同様、人口増のペースが鈍化し、議席を減らすことになりました。
その差はたったの89人だった模様・・
移民は増えたが、他州への転出者により伸びが鈍化しました。
テキサス州の快進撃
近年、大企業のテキサス州移転が相次ぎ・・
トヨタもですし、最近だとテスラもテキサスに本社を移すようです。
州を挙げて、企業や個人を呼び込むことに精力的で、この10年で2900万人人口が増えました。
これ相当ですよね~~(笑)
2900万人ですからね・・
テキサスって、経度的にアメリカの真ん中にあるので、時差的な関係で企業も仕事しやすいのではないでしょうか?
俺も、毎回、WBCの準決勝、決勝はテキサスレンジャースのホームでやって欲しいと思ってるぐらいですから・・
なんで、アナハイムやねん!!
ラストベルトからサンベルトへ
今回の傾向として人口の増加が鈍化した地域は、アメリカの北東部から中西部にかけての””ラストベルト””!!
かつて、鉄鋼業などで栄えた街です。
逆に人口が増えたのは南部のテキサスやフロリダ・・
南部で温暖な””サンベルト””と言われる地域。
この変化により、今後の大統領選挙に影響を与えると思われます。
それまで共和党に強いと言われていたサンベルト・・
そこに、ラストベルトから、非白人など比較的民主党支持が強い人たちが流入しました。
2020年のトランプVSバイデンの時も、これが最終的に結果に影響しました。
長年常識だった各州の、ブルーカラー、レッド‐カラーが変わって来るかもね・・
アメリカ経済の発展は変わらない
経済規模って単純に人口規模に比例します。
近年は人口14億人の中国の台頭や、今回のアメリカの人口増の鈍化などが言われており、近いうちにアメリカが世界一の超大国から陥落するのではないかと言われています。
しかし、移民の影響などで、アメリカは2100年まで人口増が予想されており、更に中国は人口減に差し掛かっている現状です。
今まで通り、アメリカ経済を信じて、アメリカ株に投資していく!!
これに限る!!
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