(この記事は2020年の再掲です。今だからこそ学びべき教訓も!!)
ここ最近、S&P500と連動したインデックスファンドへの長期投資を勧めてきました。
1970年~・・、過去50年のS&P500のデータを元に調査した結果・・
何もしなくても、14年以上投資を続ければ、確実にプラス成績になることを示しました。
もし、毎月安定した収入があるなら積み立てていく事で、より資産を増やすことが出来ます。
S&P500とは、アメリカの優良企業500社を集めた指数であり、常に入れ替えを行うことで、過去数十年に渡って圧倒的な成績を残してきましたが・・
実は、過去1度だけこのS&P500が20年以上低迷したことがあります。
それが1929年の”世界恐慌”です。
世界恐慌から復活するのに25年かかった
1929年8月・・
歴史に名を残す大暴落が起こりました。
アメリカで端をはした大暴落は、全世界へと広がります。
この時の最大暴落差は-86%でした・・
引用元:
2008年に起こった、100年に1度の大暴落と言われた”リーマンショック”ですら、せいぜい40%程だったにも関わらず、世界恐慌はそれを凌ぐ86%です。
しかも、その大暴落から復活することなく、1937年~1938年にかけて、S&P500は、53%暴落します。
結局、世界恐慌直前の高値を更新したのは1954年。
何と、25年に渡って株価は低迷しました。
世界恐慌が長引いた理由
世界大戦が起こった
この世界恐慌は後の第二次世界大戦を誘発させました。
知っての通り、1930年の日中戦争から始まった世界大戦は、1945年まで約15年間続きます。
当時、世界中が不景気に苦しんでいた最中、アメリカは自国経済のみに引きこもり、イギリスやフランスも、自分たちの植民地のみの世界で経済危機を乗り越えようとしました。
欧米各国が、自国に引きこもった結果、世界経済が回らなくなり、経済の低迷が長引く原因になりました。
そして、日本やドイツなど、資源や植民地が少なかった国では、体力が持たなくなり、武力での世界征服を目論んだ結果、世界大戦が勃発します。
S&P500が25年に渡って低迷した原因・・
それは、前例のない世界的大不景気に、本来世界経済を回さなくてはいけない欧米の列強国が自国に引きこもり、ますます経済が回らなくなったからです。
要は、人類史上初の世界的大不景気に対応策が分からなかったのです。
実際、その後のS&P500は、20年以上にわたる低迷は有りません。人類は同じ過ちを繰り返さない・・
オイルショック、ITバブル崩壊、リーマンショックなどありましたが、数年後には復活しています。むしろ、経験を重ねるごとに政府の方も対策が素早くなってます。
今回のコロナショックも、すでにS&P500はコロナ前に復活していますから・・
日経平均株価は30年以上低迷している
因みに、わが国は既に30年以上に渡って低迷しています・・
日本政府の経済扇動が下手くそすぎるというのもありますが・・
そもそも、少子高齢化による縮小経済である点が大きいですね。
お隣の中国も、何やかんや言って2008年のピークを10年以上更新できてません。日本よりかは圧倒的にマシであるとはいえ、今後中国も人口減少の時代がやってくるので、もしかしたらこのまま更新できない可能性もありますね・・
そう考えると、やっぱりアメリカ経済って凄いですね!!
GDPの成長が株価の成長にシフトできるっていうのは流石・・
S&P500でも長期低迷のリスクはある
世界最強の投資先だと思っているS&P500ですら、過去に20年以上低迷したことがあるんです。
株式投資はあくまでリスク資産であることは念頭に置いておくべきですね!!
今後、同じことが起こるかと言われると、かなり可能性は低いですが、ゼロではありません。
単純に言うと、第二次世界大戦レベルのことが起こらないと、世界恐慌みたいなことにはならないと言うことですね!!
第3次世界大戦が起こって、アメリカ中心の資本主義経済が崩壊すれば・・
ま~こんなこと考えて生きている人がどれだけいるか??って話ですが・・(笑)
だからと言って、やっぱり株式投資はリスクがある!!って言ってやらないのは勿体ない!!
せっかく、資本主義経済に生きているのなら、経済の力で自分の資産を増やしていくべきだと思います。
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