(この記事は2021年1月の再掲です)
皆さん、普段何気なくニュースを見ていると、最後の方に本日の株価~~みたいな感じでキャスターが発表している
””NYダウ平均株価””とか””NASDAQ””とか・・
ちゃんと意味分かってますか??
おそらく、投資をやっている人以外は、ほとんど興味のない事だと思います。
ちょっとでも、株式投資をやっていると、世界一の経済大国であるアメリカの経済指標は気になるはずなので、ちょっとは見ていると思いますが・・
””NYダウ平均株価””とか、””NASDAQ””や””S&P500””は、アメリカの代表的な経済指標です!!
超簡単に言うと・・
経済そのものを表していると考えてください!!
2020年を振り返ってみると、
NYダウ平均株価は+7%
S&P500は+16%
NASDAQは+42%
と、それぞれかなり乖離があります。一体何が違うの??という話ですが、2020年はかなり特殊な年だったと思ってください。
NASDAQはハイテク株中心に構成された指数なので、コロナ騒動における巣ごもり需要で、ここまで圧倒的な成績を残してしまったのです。
- ダウ平均株価には色々種類がある
- 『ダウ工業株30種平均』は歴史的に工業株に偏重
- 現在の構成30銘柄
- 銘柄入れ替えの頻度
- 日本より頻繁な銘柄入れ替え
- おすすめ書籍紹介www.kimuroulab.com
ダウ平均株価には色々種類がある
ダウ平均株価とは、アメリカのS&Pダウ・ジョーンズ・インデックスが、算出するアメリカの代表的な株価指数です。
選ばれたいくつかの会社の株価を特殊な計算式で指数を算出しています。
実は色々種類があって・・
『ダウ工業株30種平均』、『ダウ輸送株20種平均』、『ダウ公共株15種平均』
そして、これらを合わせた『ダウ総合65種平均』があります。
そして、皆が一般的に””ダウ平均””とか言っているのは、
『ダウ工業株30種平均』のことです!!
正直、余程コアな投資をしていない限り、これだけを見ておけばいいと思います。
俺も他の『ダウ輸送株20種平均』とかは一切見たことないです・・(笑)
『ダウ工業株30種平均』は歴史的に工業株に偏重
1884年に初めて算出されるのですが・・
当時のアメリカの産業の中心だった鉄道株が主になっています。
(鉄道株9種、工業株2種)
その後、『ダウ輸送株20種平均』と分離し、1896年に工業株中心で12種から算出されます。
その後、1928年に30銘柄になります。
時代の変遷を経ながら、様々な業種(情報通信、医療など)の銘柄を組み入れていきます。
現在は、ハイテク銘柄であるNASDAQ上場銘柄からも6種選ばれています。
ただ歴史的に見ると工業株に偏重する傾向にあります。
実際、今の世界の中心企業であるGAFAMから選出されているのはアップルのみです。
アマゾンやFacebookなどは選ばれていません。
現在の構成30銘柄
- アップル
- アムジェン
- アメリカン・エキスプレス
- ボーイング
- キャタピラー
- セールスフォース・ドットコム
- シスコシステムズ
- シェブロン
- ウォルト・ディズニー
- ダウ
- ゴールドマン・サックス
- ホームデポ
- ハネウェル・インターナショナル
- IBM
- インテル
- ジョンソン・エンド・ジョンソン
- JPモルガン
- コカ・コーラ
- スリーエム
- メルク
- P&G
- トラベラーズ
- ユナイテッド・ヘルス
- ビザ
- ベライゾン・コミュニケーション
- ウォルグリーン・ブーツ・アライアンス
- ウォルマート
因みに、創成期から今まで選ばれ続けている銘柄は存在しません。
2018にジェネラルエレクトリックが、構成銘柄から除外されたことにより、初期からの銘柄はなくなりました。(結構大きく報道されましたね・・)
最近も、90年以上ダウ平均の構成銘柄だったエクソンモービルが除外されました。
現在の構成銘柄で最も古株なのは、1979年に選出されたメルクとIBMですかね・・
銘柄入れ替えの頻度
構成銘柄は時代の変遷によって行われます。
要は、時代に合わない銘柄は排除されて、常に優秀な会社だけが選ばれ続ける仕組みになっているわけです。何十年も生き残り続けているのはほんの一部です。
自動車メーカーとか、タバコ銘柄が1つも入っていない所など、時代を表していますね!!
後は、同じ業種の銘柄が被らないようにしている所もあるのかな??
ま~30種しかないもんね・・
時価総額の比率とかでも、色々調整があるんだろうね~~
アマゾンとかが組み入れられないのはそういう理由かな?
銘柄の入れ替えの頻度ですが・・
特に決まっていなくて、大体年に1度かな??
不景気、好景気に関わらず、大体年に1回くらいの頻度です。
入れ替えが無い年もあります。
因みに、リーマンショックがあった2008年は2回ありました。
かといって、別にNYダウ構成銘柄に選ばれてないからといって、特にダメな銘柄と言うわけではありません!!
寧ろ、構成銘柄に選ばれているのは、老舗の老いた企業が多いので、コンスタントに値上がり益を狙いたい人は、他の銘柄に投資した方が良いかもしれませんね~~
日本より頻繁な銘柄入れ替え
年に1回くらい、銘柄の入れ替えがあると言いましたが、実はこれでも日本よりもかなり頻度が多いんです。
日本は、東証1部に上場するまではめちゃくちゃ大変ですが、一度選ばれれば、よほどの事をやらかさない限り、上場廃止などにはなりません。
アメリカの企業の株価が、なぜ長期で上昇しているのかと言うと、ここが一番大きいと思います。
常に緊張感があるわけですね~~
ま~日本とアメリカの大学と同じです。
日本は入るのが難しいけど、入ってからは卒業までは簡単なんです。
一方で、アメリカは逆ですね~~
こうすることでアメリカの市場には、常に優秀な銘柄しか残っていないというわけです!!
おすすめ書籍紹介
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